ミネアポリスからの招待状 ③ミネアポリスの興奮 
ミネアポリスからの招待状③
③ミネアポリスの興奮

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ノースウエスタン・カイロプラクティック大学が、創立50周年を迎えた。大学は、ミネソタ州ミネアポリスの郊外にある。ミシシッピー川を挟んで、ミネアポリスとセントポールがあり、ツイン・シティと呼ばれるこの都市は、ミシシッピー川と湖に恵まれた自然と、中西部きってのコンベンション・シティが調和して北欧的なイメージである。18人乗りの小型プロペラ機で、モリーン空港を飛び立ち、国際空港に向かう機上からは、1万個以上もあるという大小さまざまな湖が点在して見え、景観の妙を楽しむことができた。空港からレンタカーで、イベント会場のラデソンホテルに向かった。

この街の人々は、とても開放的で、どこへ行っても気軽に声をかけてくれる。洋食の連続で食傷気味、その上、ハードスケジュールの旅の疲れもあったが、レストランの女の子たちの、明るく、人なつっこい応対に、すっかり元気を取り戻した感じがした。

ノースウエスタン大学は、カイロプラクティックの約100年の歴史の中で、最初にCCEの公認を受けた大学である。それだけに、大学関係者や卒業生からも、大学の発展にかける並々ならぬ意気込みが、ひしひしと伝わってくる。3日間にわたる記念祭のイベントには、全米のカイロ大学の学長や、要職にあるドクターが多数出席していて圧巻であった。

c0113928_21304884.jpg 私たちは、初めて訪れたこの大学で、思いがけず、懐かしいアルナルド先生ご夫妻と再会をすることになった。アルナルド先生は、ジェンシー学長の後任として、ナショナル大学の学長となり、JCAの教育にも貢献された恩人である。私たちは、突然の出会いに驚きと感動で握手し、抱擁して再会を喜び、話もつきなかった。

「日本の私の友人、多くの方は年をとられたと思いますけど、私は日本に招かれて、大変楽しい思いをさせていただいた。言葉も通じないのに、どうしてこんなに楽しいのか、こんなにコミュニケーションが図れるのか、と不思議に思うほど感激した。心から感謝していますと、カイロプラクティックを通じての日本人との縁を、懐かしんで話してくれた。

先生は、日本のカイロプラクティックの現状を尋ねた後、日本のこれからの歩むべき道は「教育」を確立することだ、と述べ、アメリカだけでなく、ヨーロッパや他の国のシステムにも学ぶべきだ、とアドバイスしてくれたのである。

一夜明けて、早朝からノースウエスタン大学のカサタ学長が、新築された大学のクリニックを特別に案内してくれた。「カイロを、決して整形外科の一分野に位置づけてはならない。カイロプラクティックは、独自の体系を持った医療である」と語ったカサタ学長の言葉通り、小児科カイロの治療室などが工夫されていたのが印象的であった。カサタ学長は、今、カイロプラクティックで一番重要なことは研究である、と強調した。それが、ノースウエスタン大学のテーマでもあるという。「カイロプラクティックの有効性を、口で言うのはたやすいことだが、研究調査したデータに基づいて、それを立証していかなくてはならない」と研究にかける意欲を熱っぽく語ってくれた。
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イベント2日目の夜は、世界的に有名なシンガーソングライター、ジョン・デンバーのチャリティーコンサートが企画され、会場は超満員。ジョン・デンバーは「カントリー・ロード」「ロッキーマウンテン・ハイ」「サンシャイン」など、自然への愛をテーマにした世界的なヒット曲を、次々とリリースしている。最近では、地球環境保護のための財団を設立、自然と地球を愛する「歌う伝道師」的な仕事に取り組んでいるという。

このコンサートも、ノースウエスタン大学を卒業したカイロプラクターが、友人のデンバー氏に会いに行く途中、交通事故で亡くなられたことが縁となって、大学の設備基金のチャリティーコンサートになったのだそうだ。

作家・森謡子さんのエッセイにもたびたび登場するジョン・デンバーの、透明感のある歌声は、満場の聴衆を魅了していった。歌の合間に、カイロプラクティックのことを評した言葉が、とても印象的だった。

「山道を走っている自動車が、谷底へ転落した。幸い、車は途中にひっかかったが、それを引き上げて助けるか、そのまま谷底へ落ちてしまうか、その運命を握っているのが医師だろう。カイロプラクティックは、谷底へ落ちないように、ひっかかる柵の役割を担っていると思う。できるならば、落ちる前に止める、偉大なガードレー〃になって下さい」。

自然を愛するデンバー氏らしい警えで、示唆に富んだ言葉であった。素晴らしい歌、感動的なスピーチ、大学関係者のカイロプラクティックにかける情熱、それをバックアップする世界のカイロの仲間。心地よい雰囲気に酔いしれながら、ジョン・デンバーの言葉が強く心に焼きついて離れなかった。
(転載を禁じます)
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by m_chiro | 2010-03-26 21:33 | カイロプラクティック | Trackback | Comments(0)
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