ミケランジェロ・コード?
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この絵はミケランジェロの「アダムの創造」という絵。
システィーナ礼拝堂の天井画の一枚である。旧約聖書・創世記にある天地創造から大洪水までの9場面が描かれているそうだ。
この絵、神経学者の間でも注目されているらしい。
解釈にも諸説があり、この絵の中に隠喩されたとされる話題がいろいろとあるようだ。

共通しているのは神の居る場所である。
これは脳を模した図で、おそらくミケランジェロは神が天上にいるのではなく、人の脳の中にいるのだという考えを隠喩したものとされている。

確かに大脳があり、小脳があり、脳幹らしき背景が描かれている。
当時、「神は脳の中にいる」などと発言しようものなら処刑にされかねない。
それでもミケランジェロは、自らの考えを絵に中に織り込んだのだろう。

ミケランジェロが人体の解剖に精通していたことは知られるところである。
人体解剖に学んだ成果を彫刻や絵の表現に反映させていたことは疑うべくもない。
この絵のモチーフになったのは旧約聖書・創世記2章7節の次の一文である。
「主なる神は、土(アダマ)の塵で人(アダム)を形づくり、その鼻に命の息を吹き入れられた。人はこうして生きる者となった。」

創世記では「アダムの鼻から命の息を吹き入れられた」とされているが、完成作ではデザインを変えて両者の指が触れあうように描かれている。
そこに生命が誕生する瞬間と評されているようだが、後世の人々は触れ合おうとする指先がシナプスのようにアダムに授けようとしたものアレコレと推測している。

それでも私には、動きを伝えるものは脳から下行性に、そしてすべての感覚は上行性に脳に伝えられる、という神経系の基本的な作用を隠喩した絵のように見えてしまう。
ミケランジェロの生命観に対する信念が窺えるような気がするのである。
ダビンチ・コードならぬミケランジェロ・コードを読み解きながら、人の機能の原理に思いを馳せた。
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by m_chiro | 2009-12-16 22:41 | 雑記 | Trackback | Comments(0)
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