呆れた食い意地!
c0113928_2154526.jpg群馬県の伊香保で捨てられた幼犬が、保健所行きを免れて我が家に来てから9年になった。

確かな素性は分からないが、おそらくMix犬だろう。
それでも大部分は甲斐犬の血に違いない。風貌や虎毛の模様などからそう思う。
ふとみると、パーフェクトな甲斐犬のようにも見える。

散歩で犬に詳しい人と出会うと、「甲斐犬ですね」とよく声をかけられたりもする。
ある時などは、自動車の走行中に見かけたらしい人が、わざわざ車を止めて寄って来て声をかけてくれた。
一見するに甲斐犬なのだろうが、本当の血筋は分からない。
それでも、我が家の桐子は甲斐犬の外見的特徴だけでなく、賢さと忠実さも持ち合わせているように思う。
何しろ、甲斐犬は天然記念物指定の犬なのである。

そんな忠犬が一変した。
やんちゃ娘の「空」が来て、随分と感化されたようだ。
空は留守番をさせると、ごみ箱をひっくり返してゴミを散らかすのは朝飯前。
ティシュペーパーの箱を引き破っては、部屋中にティッシュを散乱させていたことも一度や二度ではない。あの頃の空のやんちゃぶりには、本当に閉口した。
その空が今ではとてもお利口なお姉さんになり、かつての「やんちゃぶり」はすっかり影をひそめてしまった。

一方、桐子が代わって持前の知恵を働かし、留守中に物色するようになった。
桐子の関心は、ほとんど食べ物だけである。無駄な荒らしは決してしない。
どこに何をしまってあるか、人のやることなすことジッと見ている。
大好物のパンを戸棚に入れて置こうものなら、留守中に戸棚をあけて失敬するのはお手のものである。
煮物の鍋も、背の届くところには置いておけない。
怒られても、怒られても、摂食行動にはブレーキが利かないようだ。
だから、うっかりできない。
この頃は、家人も防御に余念がない。

ところがである。この間は買い物に出かけて帰宅したら、ちょっと様子が変である。
帰宅すると待ちわびたように寄ってくるのに、空だけがお出迎え。
しかも何やらブツクサと訴えている。まるで桐子の所業をタレこんでいるように、まくしたてる。
桐子の姿はない。いやな予感である。

台所に入ると、缶詰の空き缶が転がっていた。
空き缶など、どこから引っ張り出してきたのだろう? と思いながら桐子を探したら、テーブルの下で恐縮している。

空き缶を取って見ると、なんと今夜の酒の肴にしようと用意していた「サバの味噌煮缶」である。テーブルの上に置いておいたものだが、俄かに事情が呑み込めない。
酒の肴が空になって床に転がっていたのだ。
空き缶に歯形がついているところをみると、缶を開けて完食したようである。
まさか、缶詰まで開けるとは思いもしなかった。呆れた所業だである。
それにしても見事に開けたものだ。缶詰を開ける犬など聞いたことがない。
c0113928_217349.jpg
c0113928_218178.jpg

申し訳なさそうな顔で恐縮しているのは、ポーズだけかも???
c0113928_219694.jpg

怒られたらしょうがない、とも見て取れる。
やれやれ、桐子の食い意地と執念には、ただただ呆れ果ててしまった。
[PR]
by m_chiro | 2009-10-19 21:26 | わん・にゃん物語 | Trackback | Comments(4)
トラックバックURL : http://mchiro.exblog.jp/tb/12677581
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
Commented by bancyou1965 at 2009-10-20 18:58
うちのキャンディーも食い意地がはっています。
ただ、私と私の母以外の家族には、ねだっても貰えないのが分かっているので諦めているようです。
家に帰って迎えに出てこない時は、必ず何かしでかしています。
当てつけのマーキングなど。。
そう言う時の上目使いも愛くるしいのですが、流石に缶詰を開けるとと言うのは凄い技ですね。
Commented by シャルル at 2009-10-20 19:24 x
すごーく、反省しているような顔ですね^^かわいい☆

缶詰開けるなんて、天才ですね。陰に隠れて、ビデオ撮影を!
Commented by m_chiro at 2009-10-21 00:14 x
キャンディちゃんも、やはり、やりますか。
誰もいないと落ち着かないんでしょうかね。悪いと分かっているのなら、やるなよ!の心境ですが、対策をいろいろ高じてもうまいこと行きません。
まさか缶詰を開けるとは思いもよらぬ事でした。
怒って無視を決め込むと、ご機嫌伺いに擦り寄ってきます。
憎めない悪魔に思えてしまいます。
Commented by m_chiro at 2009-10-21 00:26 x
ホントに隠れて撮影しておきたくなりますね、シャルルさん。
あの眼に、怒りの腰を折られてしまうのです。
以前もこんなことがありました。
ドッグフードを入れてあるプラスチックの容器(密封するホールダーがついている)を開けて盗み食いされのです。
棚の下段に収納していたのを引っ張り出して、ホールダーを上手に外して食べたんです。おなかがパンパンになっていました。
野良の生活で生きる知恵がついているのでしょうかね。
賢いのか、悪なのか、呆れています。
<< 「動きで痛みを伴うとき:評価し... 「科学的と言う前に、せめて論理... >>



守屋カイロプラクティック・オフィスのブログです
外部リンク
カテゴリ
以前の記事
お気に入りブログ
最新のコメント
最新のトラックバック
ほとんどがMPSなんだけ..
from 心療整形外科
月経が再開した
from 心療整形外科
TPは痛みの現場ですらな..
from 反証的、鍼灸・手技・心理臨床
脊椎麻酔後頭痛について
from 反証的、鍼灸・手技・心理臨床
起立性頭痛
from 反証的、鍼灸・手技・心理臨床
「5%の中に本当の椎間板..
from 心療整形外科
髄液循環系と揺らしメモ
from 反証的、鍼灸・手技・心理臨床
医師はユニコーン(架空の..
from 心療整形外科
末梢神経の周膜と上膜にも..
from 反証的、鍼灸・手技・心理臨床
また勉強になりました。
from 漢のブログ
ライフログ
検索