「科学的と言う前に、せめて論理的であろう」
第11回・日本カイロプラクティック徒手医学会で武術家の甲野善紀氏のワークショップを受けた。
c0113928_1814974.jpg 徒手医学会で武術家がワークショップを行ったのも初めてだったが、私自身も武術による身体の使い方を直接聞き、また実際に目の当りにしたのも初めての経験だった。
甲野氏によれば、自らの動きを科学的と称する学者諸氏の評価に曝されたことが度々あり、その都度、科学的とされる見解が示され、それを滑稽な思いで聞いてきたそうである。

例えば、体を硬直させて動かされないようにガードした人をいとも簡単にひっくり返したり、又ある動きに抵抗す様を簡単に投げ飛ばしたりするのは、相手の体に接近して持ち上げるから可能な技だと、したり顔に科学者に評されたことがあったそうだ。

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重いものを持ち上げるときに自分の体にくっつけてあげる、と言うことは小学生でも知っていることだ。

「科学、科学と言っている人達は往々にして自説に固執するあまり、きわめて部分化・限定化した状況設定の中で辻褄を合せようとしている場合が多い。そのため実際の場に展開すると、いろいろと問題が出てくることが少なくないが、それらの事実には目を閉じてしまうようだ」。

そこで、タイトルにした「科学的と言う前に、せめて論理的であろう」というワークショップのテーマにあげられた言葉が胸に落ちてくるのである。

カイロプラクティックの科学性と言っても、自慢げに披露できるものなど何もない。
では、なぜ学会などをやっているのかと問われれば、「せめて科学的に見て、科学的に考える姿勢を持ちたいからだ」と答えたい。

そうした姿勢を継続しているうちに、そこに共通する普遍的な事象が浮かびあがり、あるいはその可能性を垣間見ることが出来るかもしれないからである。

竹内薫博士は「99.9%は仮説」という本を書いた。だとしたら、せめて「論理的であろう」とする「ものの見方」や「考え方」は、科学する上での基本的な姿勢でもあろう。
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by m_chiro | 2009-10-17 18:11 | 雑記 | Trackback | Comments(0)
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