5ヶ月前からの右三角筋部の痛み
60代婦人、5ヶ月前に自動車内で助手席にあった荷物を左腕で持って後部座席に放り投げるように移動させた。
そのとき、左の腕にピリッとした痛みが出た。
その後、前掛けを後ろで止める動作や腕を挙げる時に、三角筋の後部の動作痛が起るようになった。
そのうちに治るだろうと思いながら5ヶ月が過ぎたが、当初よりは軽減しているものの、やはり動作痛がある。

屈曲160度、伸展下方内旋で三角筋後部に痛みを訴える。
正確な部位は、三焦経よりは中心より、keeganのデルマトームにおけるC6とC7領域のちょうど境界線に相当する部分である。
筋経法でも陰陽交叉法で対応しても、やや良好の感はあるもののやはり同じ部位に動作痛が起る。

デルマトームではC6、7領域である。圧痛をみるC6-C7椎間に強い圧痛がある。
カウンターストレインで圧痛をリリースすると動作痛も可動域も更に良くなった。
今度は、その領域の正中棘間に圧刺激を入れて更に変化をみることにした。
ここは大椎(GV14)がある。
督脈は椎骨間にあってどのような役割をしているのだろうか。
門外漢には良く分からないところであるが、関連の皮膚節に影響を与えることができるかもしれないと、C6領域とC7領域の棘突起間と椎間関節部に圧刺激を送った。
そのまま肩の屈曲運動を行わせると見事に改善した。動作痛もない。

カイロプラクターがよく扱うモーターユニットへの対応であるが、ここではデルマトームを頼りに督脈と膀胱経のC6、C7領域に圧刺激を与えたものである。
棘突起間には、下図のように脊髄神経後枝の内側枝が枝を伸ばしている。おそらく棘間周辺の終末には、ポリモーダル受容器が集中していることだろう。
c0113928_22184385.jpgこの末梢受容器からの刺激は、内側枝を介して椎間周辺組織の調節に働き、関連する皮膚節の知覚系の閾値を調整したのではないのだろうか。
そんな理由付けをしてみたのだが、どうだろう。
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by m_chiro | 2009-09-15 22:24 | 症例 | Trackback | Comments(0)
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