神経を二重システム構造体とみるべきか ①
根性痛の力学的機序は?

同業者からメールをいただきました。
「私の乏しい臨床経験の中でも、私には全く手に負えず手術で改善された患者さんが何名もおります。無力感に駆られる瞬間です。」

保存的療法で何等解決できなかった椎間板ヘルニア由来とされる痛みが、手術で解消したことを経験すると、それは打ち消しがたい事実として重くのしかかるようである。これが実際に執刀した医師であれば尚のことである。
こうしてヘルニア神話は堅持されていくのでしょう。
「椎間板突出ー神経根圧迫の相互作用」について、体験的に肯定する心理は当然なのかもしれないが、手術でよくならなかった患者さんがいるのも又事実である。

そこで、手術にかかわるプラシーボなどは、ひとまず置こう。
とかく経験は現実を作る。だから、加茂先生がいくら診断を切り口にしても、現実論で応対される。

ここは、根性痛の力学的機序の可能性を仮説してみようと思う。
グリーブが「非常にまれ」とは言ってもゼロではないのであれば、その機序こそが問題とされるべきだろう。
同時に、有効な仮説を積み上げることが議論を深めることになるのではないかと思うからである。

先ずは末梢神経の局所解剖学である。
あらためて見ようと思っても、神経の局所解剖学の詳細な成書など持ち合わせもいない。
とりあえず、手元にあるオステオパシーの本「Maneal Therapy for the Peripheral Nerves:末梢神経の徒手療法」の記載に学ぼうと思う。
c0113928_159878.jpg
オステオパシーや理学療法などの徒手医学には、神経に対する治療の手技を散見する。
この本もその類である。
別に、邦訳されている本には「バトラー・神経系モビライゼーション」(共同医書出版社)もある。
神経系のモビライゼーションなんて、正直言って戸惑うのだが...。
一体、神経系の何をモビライゼーションするというのだろう?
(次に続く)
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by m_chiro | 2009-05-04 02:07 | 痛み考 | Trackback | Comments(0)
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