幻のきのこ?「ムキタケ」
山々が色づき、キノコの季節になりました。
鳥海山麓から治療に見えた方が、山奥で採取した色々な天然のキノコを持ってきてくれました。
その中に「ムキタケ」という珍しいキノコもありました。
私は初めて見たのですが、とても大きなキノコでした。
c0113928_15294250.jpg

天然のムキタケは、ナラ、ミズナラ、ブナなどの広葉樹の倒木や切り株に生えるらしい。
ところが昨今では、ブナ林保護のため伐採が禁止されている。
台風などで風倒木が起こらない限り、なかなかキノコの菌床が不足がちになって、この天然「ムキタケ」は採取量も激減状態なのだそうだ。
幻の天然ムキタケかな?
黄褐色か黄緑褐色で、柄はない。肉厚で表面の皮がむけやすく、皮の下はゼラチン状になっている。水分の含有量も多い。

これをたっぷりのモヤシと一緒に野菜炒めにして食べた。
ムキタケそのものは淡白な味だが、野菜炒めにすると風味がでて格別の味だった。
キノコの番付があり、それによると東の横綱が「マイタケ」で、西の横綱が「ムキタケ」と「ナメコ」なのだそうである。

このムキタケ、実は「ツキヨタケ」という毒キノコと間違えられる。
見分け方は半分に割って見る事だそうだ。
ツキヨタケは、どんなに小さくても黒いシミがあるので区別できるらしい。

秋にキノコ狩りが盛んなこの辺では、必ず毒キノコにやられたという事件がニュースになる。

毒キノコといえば、痛みの可塑性に作用する興奮性神経伝達物質であるグルタミン酸の役割が分かったのも、毒キノコにあたった事件からだった。

「毒ササコ」というキノコで、これを炊き込みご飯や味噌汁にして3日間食べた女性が、2日間の潜伏期間後に強いアロデニア症状を呈したことが発端となった。
この女性は、発症から2週間経ってもアロデニア症状が残り、布団が擦れても痛み、人が動く空気の気配でも四肢の末端に強い痛みが起こったそうだ。

毒ササコの主な化学成分が「アクロメリン酸」で、これが脊髄の抑制系介在ニューロンを選択的に破壊することから、強い持続性のアロデニア症状がおこるのだそうである。
このアクロメリン酸が、「グルタミン酸」を分子内に持っている。
というわけで、グルタミン酸は痛みの可塑性に大きな役割を演じていることが分かったらしい。
自然は、いろんなことを教えてくれるんだね。
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by m_chiro | 2008-11-07 15:37 | 雑記 | Trackback | Comments(3)
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Commented by syaruruk at 2008-11-08 01:12
w@@wインパクトのある形のきのこ!
『グルタミン酸』は、摂りすぎるとよくないのですね。化学調味料での味付けは、ほどほどにということでしょうか。
Commented by sansetu at 2008-11-08 10:09
ブナ林のあるところに行ってきました。もしかしたら林の中の倒木にあるかもですね。佐渡の山は風が強いのできっと自然の倒木もあると思います。でもやっぱり怖いです、キノコは。指導者と一緒でないと。でも食べてみたい(笑)。
Commented by m_chiro at 2008-11-12 20:32
syarurukさん、sansetu先生、週末から東京に行ってました。

キノコは、確かに不案内な者には怖い存在でもありますね。
ムキタケそのものは淡白な味なのですが、何とも風味があり、食感がまた表現しがたいぬめり感があるのです。
ツキヨタケという妖しいキノコと間違えられやすいそうで、私には紅葉狩りぐらいが無難なところです。
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